湯呑に持ち手がないのは意外な理由?!

湯呑にはどうして持ち手がない?

こんにちは。シンクラボ編集部です。
最近めっきり寒くなってきましたね。

寒い冬には、温かいお茶でホッと一息つきたくなりますが、
湯呑でお茶を飲もうとして、「あちっ!」となった経験はないでしょうか。

湯呑には持ち手がないから、熱さが直接伝わってきますよね。
では、なぜ湯呑には持ち手がないのでしょうか...?

千利休との関係

湯呑の持ち手について知るためには、安土桃山時代にまで遡ります。
千利休が茶道を確立していく中で、
取っ手のない陶器の器を抹茶茶碗として使用するようになりました。

その際、お茶を立ててから飲むまでには時間がかかっていたため、
器は手に持てるほど冷めるため、取っ手は必要ありませんでした。

つまり、熱くないから持ち手はいらなかったということです。

煎茶との関係

江戸時代になると煎茶が一般に広まり、
みんな普通にお茶を飲む文化が根付いていきました。

しかし、この頃の煎茶は味が出るまで時間がかかり、
飲む頃には冷めはじめていたため、
こちらも熱くないので持ち手が必要ありませんでした。

味との関係

日本の煎茶は80℃以上で淹れると渋みが出てしまうため、
沸騰した熱いお湯で淹れない方が良く、
70-80℃くらいで淹れて飲むのが一番おいしいと言われています。

つまり、持ち手がないと持てないほどの熱いお茶を飲むことはそもそもないため、
持ち手が必要ないということです。

理由はシンプル!必要ないから!

ここまで見てきたように、
湯呑に持ち手がない理由は、必要ないからのようです。

他にも手で温度を感じられるようになどの意味もあるようですが、
基本的には必要がないから、持ち手がなかったようです。

なんだかシンプルすぎて拍子抜けしてしまうような単純な理由ですよね...笑



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